
noblogさん、NISAって結局いつ売ればいいんですか?積み立てているんですけど、暴落するたびに「今売っておくべきか」って不安になって……。

その悩み、めちゃくちゃわかる。でも正直に言うと、「いつ売るか」より先に考えるべきことがある。

先に考えること?

「何のために積み立てているか」。これが決まっていないと、暴落のたびに毎回迷うことになる。

老後のためなんですけど……それだと「老後まで売らなくていい」ってことですか?

基本はそう。でも「老後に毎年いくら取り崩せるか」の設計をしておかないと、いざ老後になってもまた迷う。今日は「出口の考え方」「暴落時に売ってはいけない理由」「老後の取り崩しシミュレーション」の3点を整理していくね。
「NISAを始めたけど、出口が怖い」——そう感じたことはないですか?
積み立てているお金が増えていくのは嬉しい。でも、「結局いつ売ればいいんだろう」「暴落したら売るべきなのかな」「老後になったらどうやって取り崩すの」という疑問が頭の片隅に残ってる、という人は多いと思います。
正直なところ、僕も最初は出口なんて考えていませんでした。2021年1月に月5万円でS&P500の積み立てを始めて、途中から月10万円に増額してひたすら買い続けてきた。結果として今(2026年4月時点)は評価額1,270万円・含み益526万円になっています。
でも5年経ってみて感じることがあります。NISAで一番怖いのは暴落じゃなくて、「売るべきかどうか迷うこと」だと思っています。
この記事では、5年間売らずに積み立て続けた僕が考える「出口戦略の設計方法」を、具体的な数字と試算を交えながら解説します。
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NISAの「出口戦略」って何?なぜ今気になるの?
出口戦略=「いつ・どう売るか」を事前に決めること
出口戦略というと難しそうに聞こえますが、要するに「いつ・いくら・どんな状況のときに売るかを事前に決めておくこと」です。
新NISAの非課税期間は無期限です。旧NISAには「つみたてNISA20年」「一般NISA5年」という期限がありましたが、新NISAにはない。制度の期限を気にして売る必要はなくなりました。
もう一つ重要なポイントがあります。新NISAは売却すると翌年に非課税投資枠が復活する仕組みになっています。つまり「一度売ったら終わり」ではなく、必要なときに売って、また積み立て直すことができる。この柔軟さは旧NISAにはなかった特徴です。
「暴落で売る?」「老後まで持つ?」——みんなが迷っていること
2024年8月の日本株大暴落、2025年4月のトランプ関税ショック——あの局面で「売るべきかどうか」を真剣に悩んだ人は多かったはずです。含み益が大きくなるほど「これを失いたくない」という気持ちが強くなる。その心理は自然なことです。
ただ、出口戦略のポイントは相場の動きに反応することではなく、ライフイベントから逆算して決めることです。この考え方を持っているだけで、暴落時の迷いが格段に減ります。
NISAはいつ売っていいの?売るべき3つの場面
売っていい場面:明確な目的のお金が必要になったとき
NISAを売っていい場面はシンプルです。「この目的のためにこの金額が必要」と明確に決まったときです。
代表的な例としては:
- 子どもの大学入学金・授業料(子どもが18歳になるタイミング)
- 住宅ローンの繰り上げ返済(金利と投資リターンを比較して判断)
- 老後の生活費の補填(60〜65歳以降)
逆に言うと「なんとなく利益が出ているから」「少し相場が上がったから」という理由で売るのは出口戦略とは言えません。「いくら儲けたか」より「何のためのお金か」が先です。
売らなくていい場面:暴落・相場が悪いとき
これが最大の罠です。暴落したとき・含み損が出たときこそ、絶対に売ってはいけないというのが長期積立の基本中の基本です。
理由は単純です。暴落は「安く買えるタイミング」だからです。
たとえば月10万円を積み立てているとして、相場が30%下落した局面では、同じ10万円でより多くの口数が買えます。積み立て投資は安い時期にたくさん買い、高い時期に少なく買う「ドルコスト平均法(毎月一定額を買い続けることで平均購入コストを下げる方法)」が機能します。
暴落局面で売却してしまうと、安く買える機会を失うだけでなく、損失を確定させてしまう。長期積立においては「下がったときにどれだけ続けられるか」が最終的なリターンを左右します。
「いつ売るか」より「何のために積み立てるか」を決める
出口戦略の本質は「売り時を当てること」ではありません。「何歳に・何のために・いくら必要か」を先に決めて、そこから逆算することです。目的が決まっていれば、相場が下がっても「今は売るタイミングじゃない」と迷わなくなります。
老後の取り崩しシミュレーション(4%ルールで試算)
4%ルールとは?正直なところの限界も含めて解説
4%ルールとは、1994年にアメリカのファイナンシャルプランナー、ウィリアム・ベンゲンが提唱した取り崩しの考え方です。資産全体の4%以下を毎年取り崩すと、資産が減らずに長期間維持できるというものです。
計算の根拠は「米国株の長期平均リターン(年率約7%)−インフレ率(約3%)=実質4%」という考え方から来ています。
ただしこれはアメリカ株式市場のデータに基づく試算であり、日本の市場・税制・物価に単純に当てはまるわけではありません。長寿リスクや将来のインフレも考慮が必要です。「大まかな目安」として使うのが正しい使い方で、絶対安全の保証ではありません。
住宅ローン残債2,500万円の30代が老後まで積み立てると?
ここでは一つの試算モデルを紹介します。あくまで「こういうイメージ感を持つための参考数字」として見てください。
試算の前提条件(すべて仮定)
- 現在35歳・65歳まで積み立て継続(30年間)
- 月10万円を積み立て
- 年率5%で運用(S&P500の過去実績より保守的に設定。将来保証なし)
30年後の想定資産:約8,300万円(元本3,600万円+運用益約4,700万円) ※実際の結果は市場環境により大きく異なります。
この8,300万円を4%ルールで取り崩した場合:
- 年間取り崩し額:約332万円(月約28万円)
「老後2,000万円問題」を超えるには、月3〜5万円を20〜30年続けることで届く可能性があります。
5年・含み益526万の僕が「今それでも売らない理由」
トランプ関税ショックで含み益が大きく目減りしても一切売らなかった
2025年4月、トランプ政権の相互関税発動で日本の株式市場は急落しました。僕のS&P500の含み益も、一時的に大きく目減りしました。
正直に言うと、売ろうという考えは一切浮かびませんでした。
理由はシンプルです。「このお金は老後資金と完全に割り切っている」から。老後まで使わないお金なら、今日の評価額は幻想に過ぎない——そう考えていました。
2021年1月から積み立てを始めて、月5万円から途中で月10万円に増額して、今(2026年4月時点)の評価額は1,270万円・含み益は526万円になっています。でもこの数字を毎日確認したりはしていません。楽天証券はマネーフォワードMEの連携を外してあるくらいです。日々の価格変動をリアルタイムで見ると、それだけでメンタルが揺らぐからです。
暴落はむしろうれしい——長期積立ならではのメンタル設計
これ、最初は「強がりを言ってる」と思われるかもしれないんですが、長期積立中は本当に暴落がうれしいんですよね。
相場が下落している局面は「安く買えるタイミング」です。高値のときより安値のときの方が、同じ10万円でより多くの口数が買える。だから積み立て中は「高騰するとがっかり、暴落するとうれしい」という感覚があります。
これは精神論ではなく、老後資金という出口を明確に決めているから持てる感覚だと思っています。出口が決まっていない状態で積み立てると、相場の動きのたびに「今が売り時か」と迷うことになる。
僕の「出口」設定:老後資金と完全に割り切っている
僕の出口戦略はシンプルです。
- 積み立てているS&P500は「老後資金」として完全に切り離している
- 60代以降、年金だけでは足りない分を取り崩す
- 65歳以降は4%ルールを目安に定率で取り崩す予定
教育費や繰り上げ返済は、別の口座(特定口座・普通預金)で準備する考えにしています。NISAと教育費を一緒にしていると、子どもが大学入学するタイミングで相場が悪かったとき「今売るべきか」と迷う羽目になるからです。目的別に資金を分けるのが出口戦略の基本です。
今すぐできる出口戦略の決め方3ステップ
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①「何のために積み立てるか」を1行書き出す
まず「このNISAは何のお金か」を決めてください。
- 老後資金 → 60〜65歳まで持ち続ける
- 教育費 → 子どもが18歳になる前に段階的に売却する
- 住宅ローン繰り上げ返済用 → 金利と投資リターンを比較して判断する
複数の目的を混ぜると判断が難しくなります。「このNISA口座は老後資金専用」と決めて、他の目的の資金は別に積み立てるのが理想です。
②「いつ・いくら必要か」をざっくり決める
目的が決まったら、次は「いつ・いくら」を大まかに設定します。参考試算(年率5%・税引前。将来保証なし):
| 積立額 | 20年後の想定資産 | 30年後の想定資産 |
|---|---|---|
| 月3万円 | 約1,230万円 | 約2,490万円 |
| 月5万円 | 約2,050万円 | 約4,150万円 |
| 月10万円 | 約4,110万円 | 約8,320万円 |
「老後2,000万円」なら、月3〜5万円を20〜30年続けることで届く可能性がある、ということがわかります。住宅ローン残債2,500万円を抱えながらでも、月5〜10万円の積立と繰り上げ返済を両立する余地はあります。
③取り崩しのルールを先に決めておく
「老後になったら4%ルールを目安に取り崩す」と決めておくだけで、老後の売り時で迷わなくなります。
取り崩し方は大きく2種類です。定率取り崩し(資産全体の4%など一定割合を毎年売る)か、定額取り崩し(毎月一定額を売る・生活費の計算がしやすい)か。どちらが正解というわけではなく、重要なのは「先に決めておくこと」。老後になってから考えると、また迷うことになります。
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僕はこう考えています:出口より「続けること」が9割
正直なところ、出口戦略って「完璧に設計しなくていい」と思っています。
理由はシンプルです。20〜30年後の市場環境・自分の家計状況・税制は誰にも予測できないからです。今決めたルールが最適解とは限らない。
それより大事なのは、「続けること」だと5年間実感しています。
暴落のたびに売っていたら、僕の含み益526万円は存在しなかった。2022年の金利上昇による下落・2024年の暴落・2025年のトランプ関税ショック——これを全部乗り越えてきたのは「老後資金と決めているから売らない」というシンプルなルールがあったからです。
出口戦略で最も重要なのは「精度の高い売り時を見つけること」ではなく、「暴落で売らずに続けるための仕組みを持つこと」。難しく考えすぎず「老後のために相場に関係なく続ける」と決めておければ、出口は後から調整できるんですよね。
まとめ:NISAの出口戦略で大切な3つのこと
- 「いつ売るか」より「何のために積み立てるか」を先に決める。目的が決まれば、暴落時に迷わない
- 暴落局面では売らない。長期積立中の暴落は「安く買えるチャンス」。売ってしまうと損失確定+安値で買える機会を失う
- 4%ルールを目安に、取り崩しのルールを老後前に決めておく。老後になってから考えると、また迷うことになる
まずは「このNISAは老後資金」と1行書き出すことから始めてみてください。それだけで、暴落のたびに「売るべきか」悩む時間が減るはずです。
まだNISAを始めていない方や、どの証券会社で始めるか迷っている方には、楽天証券でのクレカ積立(楽天カードで設定)がおすすめです。一度設定してしまえば、あとは相場を気にせず自動で積み立て続けられます。「続ける仕組み」を最初に作ってしまうのが、出口戦略以上に大切なことだったりします。
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※この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入や投資行動を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任でお願いいたします。



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