貯蓄型保険やめた|返戻金171万円が2年で262万円になった話

貯蓄型保険をやめてNISAに乗り換えた30代共働きの実体験を示すインフォグラフィック 家計の見直し

ハジメ
ハジメ

保険会社の人にすすめられて入った貯蓄型保険、ずっと続けてるんですけど、最近「やめた方がいい」みたいな話をよく見かけて……正直どうなのかなって悩んでます。

noblog
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その気持ち、わかるよ。僕も同じだった。実は2024年に、6年続けた貯蓄型保険を2本まとめて解約したんだ。

ハジメ
ハジメ

えっ、解約しちゃったんですか!?元本割れとか、後悔とかなかったんですか?

noblog
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円建ての方は実際に元本割れしたよ。でも今振り返ると、やめて正解だった。解約した171万円を新NISAに入れたら、2年で262万円になってる。

ハジメ
ハジメ

……262万円って、増えた金額がそれまで6年で増えた額より圧倒的に多いってことですよね?

noblog
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そう。だから今日は「6年続けて増えたのは合計8万円だけだった話」と「やめた後2年でどうなったか」、それと「解約手続きで意外と苦労した話」を、家計目線で正直に書いていくね。


最近、SNSや家計ブログで「貯蓄型保険をやめてNISAに切り替えた」という話をよく見かけるようになりました。一方で、保険を続けるべきか・解約すべきか迷い続けている人も多いはずです。元本割れが怖い、解約のタイミングがわからない、やめた後にどうなったかのリアルが見えない——僕も同じ場所にいました。

結論から言うと、僕は2024年2月に貯蓄型保険2本を解約して、返戻金約171万円を新NISAの成長投資枠に一括投入しました。2026年4月時点で評価額は約262万円、約2年で+90万円(+52.7%)になっています。一方で、解約した保険を6年続けて増えた金額は合計約8万円だけでした。

この記事では、生命保険会社の解約手続き完了書(PDF原本)に基づく実数字をすべて公開しながら、やめる判断軸・解約手続きのリアル・乗り換え後の答え合わせを住宅ローンを抱えた30代、40代の共働き世帯の目線で書いていきます。同じ場所で迷っている人の判断材料になればうれしいです。

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貯蓄型保険「やめた」が増えている背景

「保険でお金を増やす」という発想は、ひと昔前まで王道でした。学資保険・個人年金保険・終身保険・外貨建て貯蓄型保険——どれも「将来のために積み立てながら保障も持てる」という売り文句で、特に30〜40代の共働き世帯に広く売られてきました。

それが今、明確に流れが変わっています。

なぜ今「保険でお金を増やす」が見直されているのか

理由はシンプルで、保険でお金を増やすコストパフォーマンスが、新NISAと比べて見劣りすることが多くの人に知られてきたからです。

貯蓄型保険には、保険会社の運営コスト・営業職員の手数料・保障コストが乗っています。表面の予定利率や返戻率には現れにくいですが、結果として「払い込んだ額に対して増える金額」は驚くほど少ないことがあります。僕の場合、円建て契約は6年で元本割れ、ドル建て契約もドルベースでは元本割れでした(後で詳しく書きます)。

新NISA拡充で「掛け捨て+NISA」が現実的な選択肢に

2024年から始まった新NISAでは、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円、合計年360万円・生涯1,800万円まで非課税で投資できるようになりました(金融庁公式情報)。

この枠の大きさはかなり強烈で、「保険で貯める部分」を解約してNISAに移し替えるだけで、運用コストは下がり、流動性(必要なときに引き出せる自由度)は上がり、増えれば非課税という三拍子そろった環境ができます。保障は保障で、必要最小限の掛け捨て保険1本に絞り込む。これがいま広がっている考え方です。

僕が貯蓄型保険2本を解約した理由

ここからは僕個人の体験談です。生命保険会社の解約手続き完了書(紙の原本)に書かれた数字をそのまま使っているので、すべて実数字です。

円建て・ドル建てを6年続けて増えたのは合計約8万円

僕が解約したのは、貯蓄型保険2本(円建て1本・ドル建て1本)です。2018年頃に加入し、2024年2月20日に解約手続き、3月1日に着金しました。加入期間は約6年です。

項目 円建て契約 ドル建て契約 合計
払込総額 723,750円 908,762円(=8,117.43ドル) 約163万円
解約返戻金 666,092円 1,046,803円(=6,991.27ドル) 約171万円
損益(円ベース) −57,658円 +138,041円 +80,383円
返戻率(円ベース) 約92%(元本割れ) 約115% 約105%

※ドル建ての換算レートは解約時149.73円/ドル

円ベースで見ると合計+8万円ですが、内訳を見ると話は変わります。円建て契約は実際に元本割れで、約5.7万円のマイナス。一方ドル建て契約は円ベースでは+13.8万円のプラスですが、ドルベースで見ると8,117ドル払って6,991ドルしか戻ってこなかった——つまりドルベースでは1,126ドルの元本割れです。プラスになったのは円安が進んだ「為替の追い風」のおかげで、商品自体が儲かったわけではありません。

6年間、毎月コツコツ払い込んできた結果が、円ベースで合計+8万円。それが現実でした。

解約のリアル:電話では解約できなかった話

数字だけ見ると「あ、やめよう」とすぐ動けそうですが、実際の解約手続きは想像以上に手間でした。

僕はまずライフプランナー(保険会社の営業担当)に電話で「解約したい」と伝えました。返ってきたのは、「電話では解約できないので、直接お会いしてお話ししたい」という返事です。

正直なところ、電話一本でも解約できると思っていたので、ここで一段気持ちが重くなりました。日程を調整して対面で会い、解約理由を説明して、書類にサインして——という流れで、結局2024年2月20日にようやく手続きが終わりました。

これは大手の保険比較メディアにはあまり書かれない話だと思います。「解約は思った以上にエネルギーを使う」というのは、やめるかどうかを考えるうえで知っておいた方がいい現実です。逆に言うと、この手間を乗り越えられる時点で、決意は本物だとも言えます。

解約返戻金171万円をNISAに入れた2年後の答え合わせ

ここが大手保険メディアには絶対に書けない、この記事の核心です。

楽天証券NISA成長投資枠に一括投入

2024年3月に着金した解約返戻金 約1,712,895円(端数まで含めると正確に171万2,895円)を、僕は楽天証券の新NISA成長投資枠にそのまま一括投入しました。買付商品はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。

新NISAの成長投資枠は年240万円・生涯1,200万円までという枠なので、171万円なら1年でほぼ枠を使い切る形になります。「一括 vs 分割」はずっと議論される話題ですが、僕は「保険で寝ていたお金を一刻も早く市場に置きたい」という気持ちが強かったので、迷わず一括にしました。

2026年4月時点で約262万円・+90万円(+52.7%)

この一括投入の2年後、つまり2026年4月時点でどうなっているか。楽天証券の口座画面で確認した実数字がこちらです。

  • 買付金額:1,712,895円
  • 評価額:約2,620,000円
  • 評価損益:約+907,000円(+52.7%)

6年間の貯蓄型保険で増えたのが+8万円、解約してNISAに移した2年で+90万円。同じお金が、置き場所を変えるだけでこれだけ違う結果になりました。

もちろんこれは2024年〜2026年の米国株市場が比較的好調だったことが大きく影響しています。今後同じペースで増え続ける保証はありません。トランプ関税ショックのような相場下落の場面ももちろんあり、その点はトランプ関税ショックでNISAはどうすればいい?含み益437万円の実口座データで詳しく書いた通りです。

ただし、6年間で+8万円という保険の実績は「相場が良い悪い」ではなく構造的な問題です。商品の中身として、増えにくい設計になっている。ここが大きな差です。

貯蓄型保険をやめる判断軸と乗り換え手順

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ここからは「自分も解約を検討したい」という人に向けた、判断軸と具体的な手順です。全員に解約を勧めるわけではない点も含めて整理します。

やめる前に確認する3つのチェックポイント

貯蓄型保険をやめる前に確認する3つのチェックポイント(返戻率・100%超え年数・解約後の保障)の図解

① 返戻率が現時点でいくらか確認する

保険会社に問い合わせるか、保険証券の「解約返戻金」欄を見て、今解約したらいくら戻るかを確認します。返戻率が90%を切るようなら、今後10年以上続けても回収は難しいケースが多いので、解約も現実的な選択肢になります。

② 残り何年で「払込総額に追いつくか」を計算する

ライフプランナーに「あと何年続ければ返戻率100%を超えますか?」と聞きましょう。「あと15年で105%です」のような回答だったら、その15年を新NISAに入れた場合のシミュレーションと比べてみます。

たとえば月1万円の貯蓄型保険を15年続けると払込180万円・受取約189万円。同じ月1万円を年5%想定でNISAに15年積立すると元本180万円・約267万円という試算になります(前提:年利5%・複利・税引前)。差は約78万円。これくらいの幅になることはあります(あくまで試算で、市場リターンを保証するものではありません)。

③ 解約後の「保障」をどうするか先に決める

貯蓄型保険にも保障機能(死亡保障など)が付いていることが多いので、解約すると保障も消えます。解約後に必要な保障を、別途掛け捨てで持てるかを先に検討しておくのが安全です。

NISAへの乗り換え3ステップ

貯蓄型保険からNISAへ乗り換える3ステップ(口座開設・解約と入金・積立または一括買付)のフロー図

実際に乗り換える場合の流れはシンプルです。

ステップ1:NISA口座を開設する
楽天証券・SBI証券などのネット証券で口座開設。ここがゴールではなく、「解約金の置き場所」を先に作っておくイメージです。詳細は楽天証券NISAの口座開設手順にまとめています。

ステップ2:保険を解約して、返戻金を入金
ライフプランナーに連絡 → 対面または書類で手続き → 着金まで約10日。着金したらすぐ証券口座に入金します。

ステップ3:NISAで積立または一括買付
全世界株(オルカン)か米国株(S&P500)のインデックスファンドを選ぶのが王道。月々の積立は楽天カードのクレカ積立にすると自動化できて手間がありません(楽天カード×クレカ積立の設定方法)。

保障はどうした?掛け捨て1本に絞り込んだ話

僕が今も持っている保険は、掛け捨ての生命保険1本だけです。年一括払いで55,259円(月換算で約4,605円)。医療保険・がん保険・収入保障保険などは一切持っていません。

「医療保険なくて大丈夫?」とよく聞かれますが、日本の公的医療保険には高額療養費制度があり、所得に応じて自己負担額の上限が決まっています。生活防衛資金(共働きで3〜6ヶ月分の生活費)を貯金で持っておけば、医療費が家計を破綻させるケースは現実的にかなり限定されます。

ここはご家庭の貯蓄状況・家族構成によって判断が分かれるところなので、「絶対に医療保険はいらない」とは言いません。ただ、「保険にいっぱい入っておけば安心」という感覚で複数本持っているなら、整理する余地は大いにあると僕は思っています。

僕の意見:すべての貯蓄型保険を解約すべきとは言わない

ここまで「貯蓄型保険をやめてよかった」という話を中心に書いてきましたが、僕は全員に解約を勧める立場ではありません

正直なところ、僕の中にもこういう判断軸があります。

理由は、今でも返戻率が高い古い契約は、解約せずに残した方が得なケースがあるからです。たとえば1990年代に契約された予定利率4〜5%台の終身保険・個人年金保険などは、今の市場環境ではもう手に入らない超優良契約です。これを解約してしまうのは、僕の感覚ではもったいない

もちろん、これから新しく加入するなら別の話です。今販売されている貯蓄型保険の予定利率は、新NISAでインデックス投資した場合の長期リターン期待値より明らかに低いことが多いので、新規で入る理由は基本的にないと考えています。

僕たちのような住宅ローンを抱えた30〜40代の共働き世帯にとっては、まず保険の中身を「保障」と「貯蓄」に分けて考えるのが現実的だと思います。保障は掛け捨てで最低限、貯蓄はNISAで長期積立。役割を分けることで、コストも管理も一気にシンプルになります。

もちろんこれは僕の考えであって、万人に当てはまるわけではないです。家族構成・所得・貯蓄額・契約内容によって最適解は変わります。ただ、「保険会社の人に勧められたまま、なんとなく続けている」状態の人は、一度立ち止まって計算してみる価値はあると思います。

まとめ:貯蓄型保険をやめる前に決めること

長くなったので、最後にこの記事のポイントを整理します。

  • 僕は2024年2月に貯蓄型保険2本(円建て・ドル建て)を解約。6年続けて増えたのは合計約8万円だった
  • 解約返戻金 約171万円を新NISA成長投資枠に一括投入。2年後(2026年4月時点)で約262万円・+90万円(+52.7%)になっている
  • 解約手続きは「電話では解約できない」と言われ、対面強要で想像以上に手間がかかった
  • やめる前のチェックポイントは①現時点の返戻率 ②返戻率100%超えまでの年数 ③解約後の保障の3つ
  • すべての貯蓄型保険を解約すべきとは言わない。返戻率が高い古い契約は残す選択も合理的

「保険でお金を増やす」を続けるか、「掛け捨て+NISA」に切り替えるか。これは人生の長期的なお金の置き場所を決める判断なので、焦らず数字で比較してから決めるのがおすすめです。

具体的な行動としては、まず楽天証券などでNISA口座だけ先に開設しておくのが手堅いです。口座を作るだけなら無料で、放置していても損はしません。解約金の受け皿が先にあるだけで、「やっぱり解約しよう」と決めた時にすぐ動けます。

口座開設の手順は楽天証券NISAの開設方法に、開設後の自動積立設定は楽天カードでクレカ積立を始める方法にそれぞれまとめているので、必要に応じて読んでみてください。

漠然と続けてきた貯蓄型保険を、いったん「数字で見てみる」だけでも、家計の景色は変わります。僕はそこから動き始めて、結果として2年で90万円分の答え合わせを得ました。同じ場所で迷っている方の、判断材料になればうれしいです。

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※この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入や投資行動を推奨するものではありません。投資に関する最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の運用実績は筆者個人の実例であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

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